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隠れて甘いkissをして

第12章 彼女と同期

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咲原との今までを一通り振り返りながら、俺はワインの入ったグラスを空にした。

麻里奈はデザートを頼み、嬉しそうに写メを撮っている。




再び、頭の中が回想モードに入ってしまう。




………変だと思ったのは、半月前からだ。

今で文句を言いながらも、自分の仕事はキッチリやっていた咲原が

常にぼーっとしているようになり、周りから心配されるまでになっていた。

この前は資料作りを忘れてたと主任から聞いた。



俺は、その原因が自分だと思い込んでいて

咲原の嫌味につい反応してしまって、関係無いと言い放った日の事を謝ったんだけど

咲原は別の考え事をしていると言って、きっぱりと否定された。

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