
隠れて甘いkissをして
第12章 彼女と同期
「……麻里奈?」
「不安なの。
アキくんの事が好きすぎて。
もっといっぱい麻里奈のこと考えてほしいの」
握った手は俺の背中に回り
力いっぱい抱きしめられる。
「………いつも想ってるよ。
麻里奈が不安になることなんて、何もないから」
麻里奈の頭を撫でて、優しくその体を包み込む。
体が小さい麻里奈は、精いっぱい背伸びをして俺の胸に顔を埋めた。
「……………」
咲原はただの同期なんだから
何も気にすることはないんだ。
自分に言い聞かせるように、心の中で呟いて
麻里奈にそっとキスをした。
