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隠れて甘いkissをして

第16章 不安にさせないで…

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夜の7時少し前に駅に着くと、立花は既に待っていた。


いつもの居酒屋ではなく、少し歩いたところの商業ビルの上にある、スパニッシュ料理の店に入る。


店の半分はテラス席になっていて、テーブルの上にはキャンドルが置かれ、とても良い雰囲気だ。


ほぼ満席で、店内は賑わっている。


夏の夜風が心地良く通り抜ける中で、私と立花は乾杯した。




「珍しいね。
立花とはいつもあの居酒屋だったから、なんか変な感じ」

「まあ、たまにはいいだろ」




立花はそう言ってビールを飲み干す。

……よし。

早めに言ってしまおう。

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