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隠れて甘いkissをして

第18章 二人の距離

▽Side...由宇


立花と別れて駅まで走った私は、自分が泣いているのに気付いた。



「……はぁ……はぁ……」



心臓がバクバクして、落ちつかない。

少し歩いて、次の駅から電車に乗ることにしよう。



時刻は夜の9時を過ぎたところ。

会社帰りのサラリーマンや、買い物帰りの女性達で溢れている。



人混みの中を1人で歩きながら

私はさっきまでの、立花との時間を思い返していた。

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