
隠れて甘いkissをして
第33章 嵐の救世主
必死に隼人の目を見て、無言で訴える。
この3人に気付かれる前に、他の誰かに見つかる前に、早く離れて……!
「由宇、待たせてごめんな」
心の声は全く届かず、隼人は私の頭を撫でて優しく言った。
「こんな事になってんなら、もっと早く来ればよかったな。
遠慮するなっていつも言ってるだろ?
電話してくれたら、俺はすぐにお前に逢いにいくよ」
「……………っ」
まるで今夜待ち合わせをしていたかのような言葉。
サングラスで表情は分からないけど
甘い言葉と優しい手で、私の体温は瞬く間に上昇する。
過剰な態度は、目の前の3人に見せつけているかのようだった。
