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隠れて甘いkissをして

第35章 離れる心

「…………!!」



………なぜそれを知っている?

咲原が自分から言ったのか?

いや、そんなわけない。

でも、今麻里奈の口からはっきりとその名前が出た。




「…な…に言ってるんだよ。
咲原の彼氏……?」

「アキくん、知らないんだ?」




麻里奈はクスッと笑った。




「そりゃ、あんな普通な人が芸能人と付き合えるわけないって思うよね。

麻里奈も最初はびっくりして疑ったけど。

………でも、さっき会ったの」


「…………っ」


「あれは完全に七瀬隼人だったわ。

それに、きっと演技なんかじゃない。

咲原さんは俺の彼女だって、忌々しい程ご丁寧に見せつけられたのよ」

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