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隠れて甘いkissをして

第45章 忘れられない


「…………っ」




咲原は、震える手でシャツを掴んで


俺の胸に顔を沈めた。


ドクっと心臓が鳴る。




「……立花、ごめんなさ……

少しだけこのままにさせて………」


「…………!」




その声に、俺の鼓動の早さはピークに達した。


頭がクラっとする。


やばい……


抑えろ……俺……!




頭では理性を保とうとしても


必死で俺にしがみつき、泣き声を堪えている咲原の姿に


全身が爆発しそうになって




「…………っ」




俺は再び、咲原を強引に抱き寄せた。

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