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隠れて甘いkissをして

第50章 約束

▼Side... 立花



車内の沈黙を破り、携帯が鳴った。


俺の着信音ではない。




「……出なくていいわけ?」




俺が聞くと、七瀬隼人はホルダーの中にある携帯の画面を見て、

そのまま電話に出ずに元に戻した。




「いい、マネージャーからだから。

どうせいつもの説教だよ」


「説教?」


「今日の撮影は特に酷かった。

由宇のことばかり頭に浮かんで、台詞が全然出てこないんだ。

……俺、NG出したことなんて今まで一度もねーのに」

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