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隠れて甘いkissをして

第51章 対決

「……………!」




頭からサァッと血の気が引くのを感じる。


この子……何を考えているの……!?




「由宇ちゃんの後をつけて勝手に店に入った上に盗み聞きとは、関心せんな」




シゲさんが立ち上がって、ゆっくりと言った。




「今の話を君がマスコミに言った所で、彼らは信用せんよ」

「そうかしら?」




彼女はニヤニヤしながら、持っていたバッグの中に手を入れる。




「麻里奈のことは信じなくても、実の伯父である、あなたの言葉なら信じるんじゃなくて?

カメラとこれはいつも持ち歩くようにしてたの。

………正解だったわ」





その手には……


ボイスレコーダーが握られていた。

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