
息もできない
第16章 俺に矛先を向けるな(サイドストーリー)
「じゃ、証明してもらおうかな」
と朗は俺の手を取って歩き出した
あっという間にラブホに着いて俺が何をするでもなく勝手に部屋を選んでいく
エレベーターに乗ってから俺の思考はようやく落ち着いてきて
俺らって……どっちが挿れるんだ!?
俺、バリタチなんだけど……?
不安になるところはそこか、って思うかもしれないけど俺は基本男でも女でもイケるし
これまで散々遊んできたから今更相手がどうのってのは正直あんまりない
こいつを拒んだのは単純に嫌いだからだ
だからヤるならヤるでいいんだけど
俺尻掘られるのだけは勘弁
部屋に着いて朗は早速俺をベッドに押し倒して濃厚なキスをしかけてくる
「……っ、ん…は…」
どちらともなく声が漏れて俺もだんだんその気になってきたけどもそもそ、と朗が動いて俺のシャツを脱がせようとしてると気がついた時は焦った
「っ!…ちょ、ま……あき、ら…」
俺が名前を呼びながら肩を押すと動きを止めてくれた
「ふぅん、俺の名前知ってたんだ?」
「バーで呼ばれてただろ」
「あぁ……それにしても最初から呼び捨てって酷くね?それに俺お前の名前まだ知らねんだけど」
そういえば教えてなかったな
教える必要なんてなかった、ってのが本音だけど
「…中野……圭太」
「へー、俺は黒澤朗。どうぞよろしく?」
と名乗ったきりまた朗が始めそうだったから俺は必死で止める
「待った……!なぁ、お前まさか俺に突っ込むの?」
タチとタチとか何も出来ねえじゃん
と朗は俺の手を取って歩き出した
あっという間にラブホに着いて俺が何をするでもなく勝手に部屋を選んでいく
エレベーターに乗ってから俺の思考はようやく落ち着いてきて
俺らって……どっちが挿れるんだ!?
俺、バリタチなんだけど……?
不安になるところはそこか、って思うかもしれないけど俺は基本男でも女でもイケるし
これまで散々遊んできたから今更相手がどうのってのは正直あんまりない
こいつを拒んだのは単純に嫌いだからだ
だからヤるならヤるでいいんだけど
俺尻掘られるのだけは勘弁
部屋に着いて朗は早速俺をベッドに押し倒して濃厚なキスをしかけてくる
「……っ、ん…は…」
どちらともなく声が漏れて俺もだんだんその気になってきたけどもそもそ、と朗が動いて俺のシャツを脱がせようとしてると気がついた時は焦った
「っ!…ちょ、ま……あき、ら…」
俺が名前を呼びながら肩を押すと動きを止めてくれた
「ふぅん、俺の名前知ってたんだ?」
「バーで呼ばれてただろ」
「あぁ……それにしても最初から呼び捨てって酷くね?それに俺お前の名前まだ知らねんだけど」
そういえば教えてなかったな
教える必要なんてなかった、ってのが本音だけど
「…中野……圭太」
「へー、俺は黒澤朗。どうぞよろしく?」
と名乗ったきりまた朗が始めそうだったから俺は必死で止める
「待った……!なぁ、お前まさか俺に突っ込むの?」
タチとタチとか何も出来ねえじゃん
