テキストサイズ

息もできない

第4章 気になります

落ち込んでいても時間は経つし
仕事もやらなきゃいけない

先週教えてもらったことを
午前中しっかりこなし
ようやく昼休み

「直ーお迎えに来たよん」
「あぁ、圭太」

甘いもの奢ってくれるんだっけ…?
楽しみ…かも

一昨日の店長さんとのこと
謝りに行った方がいいのかなー
酔いつぶれて介抱してもらったんだろうし
せめてお礼とか……

ぶつぶつ1人で考えながら
ぼんやりと圭太の背中を追っていると
圭太がどこかのお店に入ったのがわかった

そのまま俺も店に入ろうとして
ふと顔を上げるとそこは
カフェ「BLEATH」

圭太……いきさつを知らないからって…
恨むぞ…

てか、え?ほんとに行くの?
でも圭太入ってっちゃっ……え
どどどどーしよ
帰っちゃおーかなー

「直!何してんだよ!早く来いよー」

店の扉を開けて圭太が呼ぶ

「うん…」

仕方ない…よな
あっ圭太とずっと話してれば店長さんに気が向くこともないし見なくて済む…かも!?
よし、そうしよ!

単純な考えで迷いをふっきって
そのまま入店した

ストーリーメニュー

TOPTOPへ