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息もできない

第22章 俺に矛先を向けるな(サイドストーリー2)

俺の中での朗のイメージとは全く違う言葉がイメージとは全く違う展開で聞こえてくるから俺は余計に混乱して、黙ってしまう

すると朗は


『……今どこ。家?』


と尋ねてきた

その問いに俺が辛うじて答えると朗は少しだけ間をあけた後


『改札のところで待ってろ』


と言って電話を切った

俺は混乱しながらもホームを出て改札をくぐるそのまま邪魔にならないところまで移動してぼんやりと立っていると数十分してタクシーで移動してきたのか遠くから朗がやってきた
そして公園から駅まで俺を引っ張って行った時のような力強さで腕を引く


「どこ行くんだ?」


と聞いてみたけど朗は振り向くこともしなければ答えることもない


結局行き先を告げられないまま朗に導かれて歩いて行くと到着したのはマンションだった

パッと見ただけじゃわからないほどの階数があって、オートロック
俺がここがどこだとか関係なく


高そ


と呑気な考えをしていると朗はそのマンションのオートロックを持っていた鍵で開けて中に入って行く

エレベーターに乗せられて、そろそろいいかなと俺は口を開いた


「ここどこ?」
「俺の家」
「え!?」

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