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息もできない

第22章 俺に矛先を向けるな(サイドストーリー2)

「一緒が良かった?」


俺が少しからかうように聞くと


「………当たり前だろ」


と正直に言われて困惑した
それと共にまた愛しさが心の中に満ちて、俺は朗に優しくキスを落とした



「次は、一緒な」



そう告げて俺はまた腰を揺すり始める

朗は1度イった後だから体が敏感になっているのかさっきよりも大きな嬌声を上げている


「ぁぁっ、ん、は…ぁ、んっん…」


俺がピストン運動を繰り返すのに合わせて上がるその甘い声を聞きたい気持ちを抑えて朗にまたキスをした


「ふ、んん、ん…んー…」


口を塞がれてくぐもった声が聞こえる

俺は朗の口腔を舌で丹念に舐めていく
上顎をくすぐると朗のアナルが少しだけ締まった

無意識なその仕草さえ愛しいから俺はもっと深く、とキスを激しくしていく


あー…もう
頭おかしくなりそう


腰を振ってはいるものの、結合部の熱が増して朗と俺の身体の境界線が曖昧になってきている

まるで本当に溶け合っているかのようなその感覚に、この行為が終わることへの寂しさがつのる


でも流石に我慢の限界だし
朗ももう苦しいだろうし
終わりにしねえと


愛しい感覚に別れを告げるように俺はラストスパートをかけた

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