息もできない
第25章 息もできない
「わかってなにのに謝らない!」
「え、と……?」
動揺する春陽の浴衣の襟を両手で掴む
殴りかかるような俺の動きに春陽は身体を後ろに引いた
けど、そうじゃない
「逃げないで!」
「は、はい……」
俺は春陽のはだけた浴衣を出来るだけ肌が見えないように合わせる
そこでようやく俺が怒っていた理由がわかったのか、春陽は俺にされるがままにこにこ微笑んだ
「もう!なんで笑ってるの!?」
「これ、そんなに気になったの?」
「当たり前でしょ。人に見られるなんて駄目」
俺がしっかり直した春陽の浴衣を見て満足そうに息を吐くと今度は春陽が俺の浴衣に手を伸ばした
「はい。直もね」
「俺も?」
「直のが心配だから」
お互いに浴衣を見本のように綺麗に着て、部屋を出た
朝食会場に行くと、席に案内された
そしてすぐにたくさんの小鉢が並んだ御盆が運ばれてきた
「わ、美味しそう!」
「ほんと。美味しそう」
昨晩の食事と同じようにこれが美味しいあれが美味しいと話し合いながら食べていく
「直、どう?」
「美味しいよ!幸せ」
俺がにこにこしながら食べていると春陽は少し複雑そうな顔をした
「え、と……?」
動揺する春陽の浴衣の襟を両手で掴む
殴りかかるような俺の動きに春陽は身体を後ろに引いた
けど、そうじゃない
「逃げないで!」
「は、はい……」
俺は春陽のはだけた浴衣を出来るだけ肌が見えないように合わせる
そこでようやく俺が怒っていた理由がわかったのか、春陽は俺にされるがままにこにこ微笑んだ
「もう!なんで笑ってるの!?」
「これ、そんなに気になったの?」
「当たり前でしょ。人に見られるなんて駄目」
俺がしっかり直した春陽の浴衣を見て満足そうに息を吐くと今度は春陽が俺の浴衣に手を伸ばした
「はい。直もね」
「俺も?」
「直のが心配だから」
お互いに浴衣を見本のように綺麗に着て、部屋を出た
朝食会場に行くと、席に案内された
そしてすぐにたくさんの小鉢が並んだ御盆が運ばれてきた
「わ、美味しそう!」
「ほんと。美味しそう」
昨晩の食事と同じようにこれが美味しいあれが美味しいと話し合いながら食べていく
「直、どう?」
「美味しいよ!幸せ」
俺がにこにこしながら食べていると春陽は少し複雑そうな顔をした