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息もできない

第25章 息もできない

「ふぁ……ぁ……」


大きく欠伸をしながら台所へ向かった

一人暮らしの時は朝ご飯を作るのが面倒な日もあったけど、春陽と同棲を始めてからは全くそんなことない


やっぱり
愛かな


自分の考えに笑いを誘われながら冷蔵庫の中を確認した



炊きたての白いご飯に
皮をしっかり焼いた焼きたての鮭
ふんわりとした優しい味の出し巻き卵
お新香と味付け海苔も机に並べて


出来た……!


所謂普通の和食の朝ご飯


いい匂い


差し込む陽の光の中にある朝食がすごく綺麗で、なんとなく携帯で写真を撮った



なんかいいな
春陽のために作った朝ご飯って思うと嬉しいし

これから新しい日課にしようかな


ふふふ
と1人で微笑んで時計を見ると時計がさす時間は結構いい時間で


あ、やばい
春陽起こさなきゃ


俺は寝室に向かった



寝室では春陽が心地よい寝息を立てている

寝ている春陽の横に座って髪を梳く



「春陽、朝だよ?」


俺が声をかけると春陽はもぞもぞと身じろぎしてから一瞬ぎゅ、と目を瞑ってゆっくりと目を開けた


「ん……直……?」
「おはよう、春陽。そろそろ起きて朝ご飯食べよう」


春陽はまだ視線が定まらないのか、ぼんやりと俺の方を見上げている

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