テキストサイズ

会議室から恋。~黒田~

第3章 3

「ほんまに?ほんまにそんな理由で?」

「そう!もう経理課には、いれない空気だった!」

「・・・ちょっと落ち着けって」

泣くのを堪えているような顔が、オレを動揺させる。

唇を噛みしめ、それ以上言葉が出てこなかった。

オレは、すぐに車を出し、会社から出た。

異動の原因がオレだったのだとしたら、こんなところで二人で車にいることを見られるとまずい。

誰も行かないような、小さな公園の駐車場へ移動した。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ