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薫子の先生な日常

第2章 Kとわたし

「長井先生、少し遅れるそうだから、たまに野球部見てあげて」

教頭先生から声をかけられた私は、灼熱の校庭(日陰がほとんどない)に水でもうってやろうとスプリンクラーの栓を緩めた。

「水でるから!」

私の声に歓声をあげた部員が口々に、ありあっす!!(ありがとうございます…?)と頭を下げる。

その中にKはいなかった。

部長に出席を確認すると、「あいつ、たまに寝坊するんですよねー」とため息をついた。

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