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片想いの行方

第9章 星空の下で



「あぁ、これね」



蓮くんは、Tシャツの中に半分入っていたネックレスを取り出す。




「俺は、あんまり腕とか首とかに付けるのは好きじゃねーんだけど」




トップは、小さなターコイズの石だった。



それを見て、あたしは急に、いつしかの記憶が頭に浮かび上がる。





……あれ…?


このターコイズの…


どこかで……





思い出そうとした時







「彼女がどうしても付けろっていうから。

女ってペアとかほんと好きだよな」






蓮くんはネックレスを手に包んで




今までで一番優しい表情をして



微笑んだ。


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