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片想いの行方

第38章 最後に、もう一度



……………………………………


並木通り沿いにある、いつものカフェに入る。



あたしはココアで、アンナは甘くないカフェオレ。



このメニューは、いつも同じだった。




並木道を眺められる外の席に座ると


通りを見たアンナがいきなり叫んだ。





「あれ! 麗子さん!?」




アンナが呼んだ先を見ると




「………………!」




アンナが呼んだ女の人の隣りに並んだ………優香さんの姿が目に飛び込んできた。




「おっ!アンナじゃん!」



麗子さんと呼ばれたハスキーボイスの女の人は、あたし達の方に笑顔で近寄ってきた。



……わわわ!!


すっごい美人!!!



金髪のショートヘアに、真っ赤な口紅を付けて。


革ジャンに細身の色落ちデニムが似合っててカッコイイ。


なによりも、め、目力すごい……






……あれ……



この目、誰かに似てる…………?

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