 
神様の独り言
第7章 迷羊は知識を拾う
やっと自由を手にしたハキと――――…
自分自身でいられる場所を手に入れた道子は―――…
互いの必要性を強く感じていた
見つめあい微笑むだけで…
許しもらえる――――…
必要とされている―――…
「フフフ、朝日――――…久しぶりに二人で見ようか?」
道子の提案に…ハキは、うなずく…
裸の二人は…手を取り合って窓辺に移動し―――――…
カーテンを開けた―――…
すると…マンションの最上階から街下に広がる霧が雲のようにたなびき…
朝日の光を霧に反射させたり吸い込んだりと…
見慣れた景色とは思えない…
朝靄の芸術を作っていた…
 
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