 
神様の独り言
第7章 迷羊は知識を拾う
その日…ハキと道子はそのまま床で寝た―――――…
道子も…疲れていて…
ハキの隣で…朝まで眠った…
酒井はそんな二人を見つめ…
先代の主人の言葉を思い出す…
「酒井よ…この子を守れ…
ギャンブルよりも…大きな賭けだ―――――――…
お前には…この子を守り…助ける事が出来るか?」
――――――…守りぬく…
ギャンブルよりも…スリリングで…ゾクゾクする…
賭けたのは…自分の命…
注意事項は主人から聞いているが…
一歩間違ったら…
賭けた命は…没収される…
酒井は、床に寝る二人に毛布をかけて…
部屋を出る――――…
まだ、負けていないこのギャンブルに…
酒井は、生涯を賭けてもいいと…
思い始めていた―――…
 
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