 
神様の独り言
第3章 神様は立ち止まる
「―――…ここで降ろして…」
「はい……」
ハンカチを口に詰め込まれ…拘束された道子だが…
警察車両をタクシー代わりに使い…
目的地にいた…
後部座背は…
道子を真ん中に座らせ…その両側を女性警官が付き添う感じになっていたが…
両側の警官は…頭から血を流し…動かない…
道子が車に乗って10分もしないうちに…
両側の婦警が、同時に自害したのだ…
それも…笑顔で…
驚いた運転手は…車を停めようとしたが…
「―――――…〇〇で人を待たせてるの…送って…くださいますか?」
と、囁く―――――――…
運転手は…耳から入る道子の言葉に逆らえず…
「――――はい…かしこまりました…神よ…」
と……深い暗示状態となり…
本来の目的とは違う場所を目指す…
 
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