 
神様の独り言
第3章 神様は立ち止まる
だが…
エレベーターは止まる…
ポーン…
と、到着を告げる音に…眉ひとつ動かさない道子は…
真っ直ぐ前を見つめ…
エレベーターのドアが開くのを待つ―――――――…
ドアが開くと…
道子は当たり前のように……
その階に足を進める…
高級マンションの最上階…
一般庶民は、立ち入ることは出来ないその階の一室…
道子は、その一室のドアを開けると…
点いていた部屋の電気を2回点けたり消したりした―――…
「――――…み…」
「ただいま…ハキ…」
道子は…広いリビングに一人ポツンと体育座りをしている少年に微笑む……
 
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