 
神様の独り言
第13章 老羊は静かに待つ
大量殺人は…とある宗教団体の暴走…テロ事件と―――…
世間を震撼させた…
だが…
月日がたつと――――――…話題は薄れ…
世間の関心は…別の事件へと移った―――――――…
「酒井様…警察への対応はこちらで処理して起きました…」
「ありがとうございます…」
酒井は、よっこいしょ…と、腰に気合いを入れて警察署を出る―――――――…
あの日から何度も来ている場所だが…
もう来なくていいと思うと…心から安堵した…
最後の最後で助けた二人が…
警察幹部の関係者だったため…
酒井の発砲…道子の力…ハキの存在――――――すべてを…うやむやにしてくれた…
警察の黒くイヤらしい部分に救われたことになるが…
これで良かったのだと……
酒井は、思っている…
 
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