神様の独り言
第5章 神様は朝日を掴む
金男に付いていく間…
道子は、声を発する事をしなかった…
この…男の導く先に…少年がいる…
道子は…洗脳した状態ではなく…
その男の意図も知りたかったからだ…
少年の…本来の姿を見せて…
金男は道子をどうしたいのだろう…
道子も…この道に引きずり込むつもりか…
道子は…
この男の選択を―――――…
試すかのように…
ただただ…沈黙を貫く……
すると―――――――…
とあるラブホテルに着いた…
マニアが利用する……
専門のラブホテル――――…
道子は…金男を見て―――…
小首をかしげる―――…
「ん?お嬢ちゃんは初めてか?こんな…胡散臭い場所…
だよな…そんな綺麗ななりしてる子が来る場所じゃね〜からな!ヒヒヒ」
金男の不気味な笑い話に…
道子は、少年に…耳が無いことを…神に感謝した…
たとえ少年に耳があったとしても…
この男の声で耳は腐り堕ちていただろう…
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