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*恋愛ポエム集*

第37章 君の席の後ろで



チョークの音。


皆にわかりやすく説明している

先生の声。


外から聞こえてくる

蝉の音。


あちらこちらから聞こえてくる

シャーペンの音。


すべての音が混ざり合った

この空間の中で。


黒板に書いてあることを写しながら

先生の話に耳を傾けている君。



そんな君の背中を

俺は

見つめる。



君の

その吸い込まれそうなくらい黒い

綺麗に束ねられた長い髪が

窓から流れてくる夏風で

艶めかしく揺れる。


綺麗だ…。


愛おしい…。


君の香りが

夏風にのって

微かに香る。


君の何もかもが

愛おしく感じる。


その華奢な体。


シャツから見える

白くて綺麗な肌。


振り向いた時の

明るく爽やかな笑顔。


先生から指され

返事をした時の可愛い声。


そんな君を

君の席の後ろで

俺は。


愛おしく眺める。


…そして

君に伝わるように

君を見ながら

密かに思うんだ。



「好きだよ」



って…。


〜Fin〜

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