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12cm~越えられない距離~

第3章 ヘンなヒト?~晶side

「へぇ~、どこで?」

「本町通りの雑貨屋さん」

「本町通りって…繚平くんち!?」

小首を傾げながら聞く真央を、きょとんと見返した。

「繚平くん!?」

「うん、中谷繚平。あの通りの雑貨屋ってあの子のうちじゃない?」

「うん。そうだけど…」

繚平くん!?あの子!?その呼び方って、何!?

「日曜なら繚平くん店に居たでしょ」

「うん。知らなかったからバイトかと思った」

「やっぱり。変わらないな」

くすくす笑いながら楽しそうに話す真央に、正直戸惑った。

何でそんなに詳しいんだろ。

「…真央、中谷くんと仲良かったんだ」

今まで会話に上ったことないから知らなかった。

「ん~、仲がいいって程じゃないけど。昔から知ってるんだよね。去年は同じクラスだったし」

「あ、そうなんだ」



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