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あなたは特別

第5章 結婚報告




「失礼します」


少し深く頭を下げて私は社長の前に
足を進める



「久しぶりだね、里穂」



社長は秘書に部屋を出て行くよう告げると
私に言葉を向けて立ち上がった



「はい、お久しぶりです」



「はい」


社長に手渡されたコーヒーを後ろ手で
机の上に置き



「結婚の報告に参りました」



軽く頭を下げた




一瞬だけ目を見開いた社長
社長もカップを机の上に置いて



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