テキストサイズ

不器用なくちびる

第1章 故郷

とある小さな島。

海と山に囲まれた私の故郷。


小学校を卒業するまでそこで育った私
〝香山栞〟は、
これまで人の優しさにしか
触れたことが無かった。


男子とか女子とか意識するこも無く
自然の中で遊んでいたあたたかい日々。


だけど。


父親の仕事の都合で
中学校入学と同時に暮らす
ことになった都会の街は
これまでとは全く違う世界だったんだ…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ