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不器用なくちびる

第12章 再会

私は家に帰り、葉子先輩にもらった
メールとにらめっこしていた。

橘くんの今の連絡先だ。


「とりあえずちゃんと話はした方が
いいと思う。早いうちにね。」


葉子先輩の言葉を何度も思い返し
勇気を出してメールした。


〝香山栞です
久しぶりだね。驚いちゃった…
一度だけ、2人で話がしたいです〟

送信


返事はすぐに来た。


〝メールありがとう
俺も話がしたい…〟


私たちは
3日後にランチをする約束をした。
でも一体何を話せばいいんだろう…

橘くんは今、友達の恋人だ。
もう気持ちを伝えたらいけないよね…

やっと会えたのにまた封印する気持ち。
私が昔、彼にしたことへの罰なのかな…

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