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不器用なくちびる

第13章 親友

「…」


「…」


今まで楽しかったのが嘘のように
ギクシャクした空気が流れる…


「ほんとにそろそろバイト
行かなくちゃ…」


「親友!!!」


「えっ?!」


「俺たち、親友だろ?
だから会っても…おかしくない。
毎週土曜は4時からバイトなんだよな?
じゃあ、土曜は俺とランチしよう。
親友として!」


私は…橘くんが好き。
瑞希ちゃんの恋人ってわかっていても。
そんな私が断れる訳がなかった…

橘くん、どういうつもりで
私に優しくするの?

それから私たちは毎週土曜日2人で
ランチをするようになった。

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