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不器用なくちびる

第2章 呼出

触られているところだけじゃない。
腰の辺りがしびれているし
あそこの奥の方が痛いくらい
ジュンジュンする。
小柄な栞の身体はなすがままだった。


どうしよう…怖い!怖い!


そして足を押さえていた男子たちが、
さっきから触られ続けている辺りを
両側から引っ張って押し上げた。

グリグリグリグリ…


「あぁぁぁ!…はぁっ…」


めちゃくちゃ大きな声…
もう声が止められない。


「あっ、あっ、あっ、いやん…
だめっ、だめっ、だめっ!」


また椎名と目が合った。
笑ってる?いや、怒ってる?


熱いような冷たいような目。
その目が、
その目が私をおかしくさせる…

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