テキストサイズ

新章イケメン大奥〜逆ハーレムの世界

第17章 最終章〜bitter&sweet1〜

障子を開け
手をつないだまま
東雲の空を日向様と二人で
見つめていた。

この一日が始まれば
もう二度とお互いに
触れ合うことはない。

どちらも言葉は発しなかったけど
同じことを考えていたと思う。


「家光…お前には感謝の言葉も無い。
倖せになってくれ…」


「…お兄様
残りわずかですが
精一杯務めさせていただきます。」


お互いに空を見上げたまま
言葉を交わし
日向様の指は離れて行った…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ