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春日局様は夜伽が不調に終わったことを
もちろん知っていたと思うけど…
何も言わなかった。

ただ淡々と一緒に公務をこなす日々。

誰かに逃げることも赦されない…
あの日は強がってしまったけど
私は虚しくて悲しくて毎日が辛かった…

お願いだから早く約束の期間が
過ぎて欲しい…もう折れてしまいそう…


いつものように
湯殿で声を出さずに泣いていると
夏津が離れたところから声を掛けた。

夏津はやっぱり怒っていた…

「お前泣いてんのか…
見てて苛々する。
大丈夫だって言って
笑ってたんじゃないのか。
一体それのどこが大丈夫なんだ？」


「夏津…ごめん…」


「……責めてる訳じゃねぇ…
ただそんなお前見てられねえんだよ。」