殺人鬼の棲む島
第40章 5日目 夕方 岡山県某漁港
「もう諦めようよ」
ともこが諭すように未来を説得していた。
「ダメっ!! すまいる先生たちは絶対に黒鵜島に行ったんだからっ!」
未来はともこの説得にまるで応じない。
はぁ、とともこは大きくため息をつく。
「だからぁ……すまいるさんたちを乗せたっていう漁師さんも言ってたでしょ? 波が荒すぎて黒鵜島には行けなかったって」
この台詞を言うのは何度目だろう、とうんざりした顔をする。
「そんなの……嘘よっ! あの人嘘ついてるのっ! 私には分かるのっ!」
未来の目には涙がたまっていた。
もう少しものわかりのいい子だと思ってたんだけどなぁ……
ともこは困惑した笑顔を浮かべて未来の視線の高さまで腰を屈める。
ともこが諭すように未来を説得していた。
「ダメっ!! すまいる先生たちは絶対に黒鵜島に行ったんだからっ!」
未来はともこの説得にまるで応じない。
はぁ、とともこは大きくため息をつく。
「だからぁ……すまいるさんたちを乗せたっていう漁師さんも言ってたでしょ? 波が荒すぎて黒鵜島には行けなかったって」
この台詞を言うのは何度目だろう、とうんざりした顔をする。
「そんなの……嘘よっ! あの人嘘ついてるのっ! 私には分かるのっ!」
未来の目には涙がたまっていた。
もう少しものわかりのいい子だと思ってたんだけどなぁ……
ともこは困惑した笑顔を浮かべて未来の視線の高さまで腰を屈める。