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殺人鬼の棲む島

第52章 7日目 丑三つ時 旧市街地

しかし静けさは安心をもたらしてはくれない。

余計に望を不安にさせていた。

この島に来てから望はしょっちゅう悠夢と行動を共にした。

互いの部屋に行き来したこともあった。

今に思えばあの瞬間に殺されていた可能性だってあるのだ。


「やだよ……こんなの……」

せっかく出来た友達が殺人鬼だったなんて……


恐怖より悲しさが募る。


私が悠夢を止めなくちゃ……

それがせめてもの友情だ……

望はスニーカーの紐を結び直し、唇をきゅっと結んで立ち上がった。

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