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殺人鬼の棲む島

第55章 7日目 日の出 旧洋館

旧洋館の方角の空が赤く燃えている。

何かが起こっていることは間違いなかった。

遥風は用心しながら向かった。

誰かが殺されたのかもしれないが、誰かが殺人鬼ごと洋館を燃やしたのかもしれない。

若干の期待を持ちながら遥風は向かっていた。

火の手は思ったよりも激しく、旧洋館は燃えながら崩れていた。

物陰に隠れながら遥風は願う。

燃えている館の中に殺人鬼がいることを……


しかし胸中には不吉な予感しか過ることはなかった……

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