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殺人鬼の棲む島

第61章 7日目 昼前 森

鬱蒼と生い茂る草木。

それを掻き分けて進む悠夢の目は妖しい色をみせる。

あちこちで動き回り、セーラー服の裾は破れていた。


「あと二人……あと二人……あと二人……あと二人……あと二人……」


残っているのはあと二人……

初手で討ち損じた遥風と望が警戒しろと言った紫響だ……

どちらも容易い相手ではない……

遥風は寸前のところまで自分を追いやった相手である。

正直あのまま地下室に閉じ込められていたら計画はすべて水泡と帰していただろう……






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