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殺人鬼の棲む島

第15章 二日目 夜更け

「今日一日、この島のあちこちを探索して殺人鬼を探しました」

全員集まったところでソラが報告を始める。

「その結果、殺人鬼は見つかりませんでした。いや、それだけじゃない。殺人鬼が身を隠してたような箇所さえ見当たらなかった」

「それはいくらなんでも早急すぎるじゃろ? 島は広いから隠れる場所はいくらでもあるだろうし……」

先急ぐソラが何を言おうとしてるのかわかっていた京茶屋は釘を指す。

「まあ確かにないとは言えません。しかしそう考えるよりもっと自然な考えがある」

そこで言葉を切るとソラはオフ会メンバーの顔を眺めた。


「----この中の誰かが殺人鬼だという可能性が強い」

誰もが頭に浮かべていながら決して口に出さなかった一言。

それを遂にソラが口に出した。

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