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姉さんに夢中

第7章 約束

貴斗はなかなか冷静にはなれず、どうしたら良いか考えも纏まらなかった。

嫌われたくない・・
姉さんにだけは絶対に嫌われたくない!

それだけが何度も何度も頭の中をぐるぐると回る。

その想いだけが、貴斗を動かす。
真理亜の部屋の前に重い足取りで向かっていた。

口きいてくれるかな・・・

トントン・・・

真理亜の部屋のドアをノックしていた。

・・・

案の定、真理亜からは返事が無い。

真理亜の部屋の前でうなだれて立ち尽くした。

嫌だ・・
姉さん・・・
頼むから何か言ってよ・・
バカでも・・あっち行けでも何でもいいから・・

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