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「君は失恋をして、綺麗になった」

第3章 「名もなき恋の歌」





その日の部活終わり。



「佳奈‼︎
美沙のことだけど……どうだった⁇」



柄にもなく緊張した様子を見せる
私の大好きな人。

私は、あの時の朔を思い出していた。






『彼氏いないってさ……よかったね』




少し…
ほんの少しだけ声が震えた。



言葉に出すと
さらに現実味が帯びてきて…








朔の顔を

まともに見ることができなかった。


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