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好きで、好きで、好きで。

第3章 さざ波


「うん。よろしく。」

「私、町野紗理奈。紗理奈でいいよ。」

「このクラスは..みんな名前で呼ぶのか?」

小坂が困ったように眉をしかめると、大人しくしていた和美が声をあげた。

「私、和美!いや~ん、あの小坂くんとお友達になれるなんて!」

「え?あ、うん..よろしく..」

ニタニタと笑う和美に苦笑いしながら小坂が小さく頷くと、操と紗理奈は顔を見合わせてクスクス笑った。

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