テキストサイズ

BL~中編・長編集2~

第6章 ~大切な場所~

みなさん、こんにちは。

僕のこと覚えてますか?
もしかしたら、初めましての方のほうが多いかもしれませんね。

では、軽く自己紹介を。

僕の名前は鏡夜。 桜木留架様という方に飼われている黒猫です。

以前の話から数年が経って、僕も大人になりました。

いつまでも語尾に「にゃ」を付けるのはどうかと思ったので、頑張って直してみました。

どうです? 僕も大人になったでしょ?

さてさて・・・そんな話は置いといて、どうして僕がまた登場したのかというと・・・


最近、悩み事ができました。

事の発端は三ヶ月前。 幸せな日々を送っていた僕の前に現れたのは、僕とは正反対の真っ白な白猫。

僕のことを拾ってくれた時と同じように、留架様はその子のことを飼うことにしました。
別に、その時は僕も嬉しかったんです。

新しい家族。 それも、自分と同じ猫の家族ができたんですから。

でも・・・・その子が来てから、少しずつ、何かが変わっていきました。



「白夜、おいで!!」

「にゃー!!」

言ってませんでしたが、その白猫の名前は白夜君です。

「へへ。 くすぐったいよー。」

「・・・・」

白夜君が来てから三ヶ月。 留架様は彼に夢中で、僕のことなんて構ってくれません。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ