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BL~中編・長編集2~

第6章 ~大切な場所~

お父さん、お母さん・・・あの時・・・・

『夜雲・・・あなたは、まだこっちに来ちゃダメ。』

止めてくれてありがとう。 僕、今・・・すごく幸せだよ。

「鏡夜? ぼーっとしてどうした?」

「・・・いえ。 なんでもありません。」

だって・・・・大切なご主人様と、優しい友達。 そして・・・・

「ただ、幸せだな・・って思って。」

「? 変な奴。」

大好きな恋人と一緒に暮らしているから。

「ふふふ。」

二人のところに行きたいって思ったことは何度かあったけど・・・

「ふあ~ぁ・・・寝るか。」

今はこの幸せに浸らせてね。

年をとって、これまでの人生に満足できた時、また二人に会いに行くから。

その時は・・・・

「はい。」

胸を張って、僕の大切な・・・大好きな人を紹介するよ。

だから、もう少しだけ待って?

二人のおかげで、やっと見つけられたから。

僕の大切な場所━━・・・・


~END~

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