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BL~中編・長編集2~

第8章 ~番外編①~

「弘樹~!! 起きて~!!」

「う…ん…休みの日くらい寝かせて…」

一度は目が覚めるも、再びウトウトし始めると、部屋にコロが入って来て、俺の顔をペロペロ舐め始めた。

「うわっ!? ちょ、コロ!! やめっ…」

しかし、コロは止めるどころか激しくなる一方で…

「わかった!! 起きるから…」

俺は渋々起き上がると、コロを抱えてリビングに向かった。

「あっ、おはよー。 やっと起きたね。」

「…おはよ。 ったく…人起こすのに犬を使うなよ…」

コロを渡しながら言うと、翔は笑顔でさらっと答えた。

「だって、僕が言っても弘樹起きないんだもん。」

「確かにそうだけど…」

認めると、翔は「でしょ?」と言ってコロを抱えたままキッチンに入って行った。

━━と思ったら、キッチンからひょこっと顔だけ出して、声をかけてきた。

「顔洗ってきなよ。 ご飯の準備しておくから。」

「うん。」

顔を洗うために洗面所に向かい、ついでに寝癖を直してからリビングに戻った。

「あ、やっと来た。 ご飯食べようか。」

「ん。」

翔はテーブルに手際よくトーストとサラダを置いていく。
俺は席に着くと、翔と一緒に手を合わせた。

「「いただきます。」」

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