テキストサイズ

とあるホストの裏事情・完

第15章 本性

「ちょっと… 遥うるさい…」

将悟が少し呆れたように言った。
俺も、結構恥ずかしい。


将悟とのキスのことを言われた羞恥心と、よく分からない苛立ち。
その二つが混ざって、本当によく分かんない…


「おーい、そろそろ準備終わろっかー」

また最近忙しくなったのか、常にファイル片手に走り回っているオーナーが、そのファイルを手で叩きながらみんなを集合させた。


この店は、朝8時から11時まで下準備を整える。
人数は多くないため、結構大変で…

もっと新入り来ないかなー…



俺が顎に手を当てて考え事をしていると、将悟が後ろから抱きついてきた。


「う、わっ、なにどうしたの」
「…何なんだよあの毒舌」

あぁ… 遥のことか

ストーリーメニュー

TOPTOPへ