テキストサイズ

とあるホストの裏事情・完

第5章 告白

あの日以来、俺は将悟とは会話と言う会話をしていない。

「あぁ…」とか、「ん。」とかうぐらいしか言葉は交わしていない。

…俺が悪いんか?

…っだよなぁ~…俺が勝手に泣いて勝手に帰ったんだもんなぁ~…

はぁ…俺ってつくづく最低な男…

今は、そう思って黄昏ている。
更衣室で。

誰が入ってくるかも分からないが、俺は少しだけ泣いていた。

「っ…どうした?俺…」

自分が自分じゃないみたいで、女々しすぎて腹が立ってくる。

女でもこんな女々しいのいねぇぞ…

「もー…俺、やだなー…」

『やだなー』の理由は、二つある。

一つ目は、さっきも言ったように女々しすぎて腹が立つ。

二つ目は



気づいてはいけないことに気づいて
しまった…っていう気持ち。









(俺は将悟のことが……好き?)

今でも、自分ですら分からない。



何でだ? 知らねーよ…
と、あまりにも理不尽すぎる自問自答を繰り返していた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ