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とあるホストの裏事情・完

第7章 過去

「お前それでも研斗の彼氏か?
ちゃんと分かってあげねーと、また誠也さんにとられっぞ。」

「それだけは絶対に嫌だ。
まぁ・・・明日に賭けるわ」



そう言って、俺はルームから出ていった。

車を開けて中に入ると、香水の匂いが鼻につく。

つい先日、変えたばかりだった。 研斗のために。

俺の車の匂いが気にくわない、とか言って一緒に買いに行った。

研斗好みの車になってしまっていた。

CDも、研斗がおすすめしてきたやつで、結構気に入ってる。





研斗に尽くしてきたと思ってたんだけどな

今まであんまり恋愛に慣れてないからか、よく分からない。
本気に好きになるってことは、意外と難しいもんだ。


研斗の性格とかも、俺がちゃんと分かってあげねーとって、思う。
けど、思い通りにはいかない。 自分では分かってるつもり




とにかく明日・・・だな。

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