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オレの彼氏は“偽装恋愛主義者”。

第1章 すれ違いと色違い。

オレは笑いをピタリと止め、儚げに微笑む黒子の顔をまじまじと見つめた。

きれーな顔してるよな…じゃなくて、さっきの黒子の言葉…。

「いえ、高尾君も案外落ち込んでるんじゃないかと思って」

オレの心情を汲み取ったのか、黒子は目を細めながら言う。

でも、元気そうでなによりです。

あぁ、そうか。
オレ傷付いてたんだな。

どうしよう、目から汗が出てきた。
止まらない。
おかしいな、今日全然暑くねーのに…。

むしろ、寒いくらいなのに。

ポタリポタリと落ちるそれは、黒子の姿を霞めていく。

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