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オレの彼氏は“偽装恋愛主義者”。

第1章 すれ違いと色違い。

鼻歌交じりに指をスライドさせていると、当の火神君は眉間にちょっと皺を寄せ
「なんかこえーぞ」と言う。
うん?何が怖いんでしょう?
「無表情で鼻歌歌うなよ」
「ボク、表情筋弱いんですよね」
無表情について言われ、反射的にそう答えた。
あ、はい、いいんです。
もう慣れてますから…。

朝練の後で、ボクの体は疲労を溜めに溜めていたけれど、
自分の身よりも緑間君の身を案じた。

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